star_of_bba’s diary

甲状腺、卵巣と立て続けに手術したのち遊び歩いてます。

手術翌日(チョコレート嚢腫の腹腔鏡手術)

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前回の続き。

 

翌朝はすんなり目覚めた。相変わらず点滴を刺してるところが痛む。朝、前日と同じ看護師さんが採血に来たのでもう一度痛みを訴えたが、うーん腫れてないし、問題ないと思いますよ。で終わってしまった。痛いのにな。こんなもんなのかな。早く終わるといいなと思うしかなかった。

お腹はほとんど痛まない。そのかわり、右側の横隔膜のあたりと、右肩から肩甲骨にかけてがズキズキしてきた。肩は手術中ずっと同じ姿勢でいたからかな、しかし横隔膜がよくわからんなと思っていたところ、どうもどちらも二酸化炭素のガスが抜けきらずに体内に留まっていることで起きる痛みらしい。原因はまだ解明できていないものの、腹腔鏡の手術で二酸化炭素ガスを使った患者さんから多く訴えられる症状だそうだ。湿布とか使いながら痛みが消えるのを待つしかないとのこと。横隔膜は1日経たないくらいですぐ治まった。でも、肩は本当にこれ治るの?ってくらいこわばりと痛みが強かった。それでも退院して1~2日くらいでいつの間にか消えた。

主治医が様子を見に来てくれた。「どう?」はい、順調です。「そう。どんどん動いてね。もう水分取っていいよ。」あっそうなんですか。「うん。はい。」私の棚の上、ベッドから見て奥の方にあったペットボトルの麦茶をひょいと持ち上げて、ベッド側の淵まで動かして置いてくれた。そのまま去っていく先生。ありがとう先生。でも寝た状態では手が届かないしまだ起き上がっていいって言われてないよ先生。しかし、夜も来てくれたし、朝もこんな時間に来てくれるし、診察だってあるだろうし、いつ寝てるんだろう。お医者さんってすごいな。

10時を過ぎたころ、夜勤の看護師さんから交代となった別の看護師さんが来た。まだ新人らしく、後ろに先輩が控えた状態で私を看てくれる。歩く準備として、少しベッドを起こしてくれた。これで様子見て、問題なさそうだったら立って歩きましょう、と言われる。点滴の様子を聞かれたので再度痛みを訴えた。看護師さんが点滴が刺さっている場所を何度か撫でて、逆の同じ場所と見比べて、自信無さそうに腫れて・・・る、かも・・・?と言う。そのまま後ろの先輩にどうですか?と不安そうに尋ねた。先輩は逆に聞き返す。どう思う?問われた新人看護師さんはまた撫でたり比べたりしてしばらく迷っていたが、意を決して、おそらく点滴が漏れているので、一度止めて抜きます。と言い切った。グッジョブだ新人ちゃん!!!何ともないと言って何もしなかった夜勤看護師名前覚えたからなM村!!

針を抜いてもらってようやく一息つけた。別の看護師が改めてもう一度点滴を入れに来ますね、と新人ちゃんが言う。後ろの先輩がたぶん、私来ます・・となぜかはにかみながら教えてくれた。それからあまり間を空けずに予告通り先輩看護師さんが来て右腕に刺してくれた。右腕の内側、手首と肘のちょうど真ん中あたり。ほとんど迷うことなく、びっくりするくらいすんなり入れてくれて、痛みもあまりなかった。人によってこんなにも違うのかと驚いた。こういう点滴漏れは、血管が細い人が長時間点滴受けてるとどうしても起きてしまうことらしい。仕方ないけど、痛くなったタイミングで処置してほしかったよM村。結局、左手首は退院した翌日くらいまで痛みが残った。

点滴も無事入り、いよいよ先程の新人ちゃんに付き添われて歩行開始。ベッドから立った直後は少しふらつく感じがしたが、深く呼吸をしたらすぐ治まった。ゆっくりと廊下に出てフロアを1周する。問題なく歩けた。が、寝てる時より歩いたほうがお腹が痛い。傷口じゃなくてお腹の中が痛む。我慢できない痛みじゃないけど、なんか、攣ってるような、引っ張られるような痛みだった。これは退院するまで、何なら今でも若干続いている。痛みの大きさも、痛む時間も日を追うごとにみるみる減ってはいるけど。

とにかく、歩行に問題ないことが確認できたので、そのままトイレへ向かう。看護師さんと一緒に個室に入る。いよいよカテーテルが抜かれる。どんな痛みなんだろう。怖いな。ビクビクしながら促されるまま便座に座った。まずは管に残ってる水分を取りますね、と言われる。尿道からボトルに繋がってる管は、途中、内腿のあたりで二股になってて、何もつながってない蛇口付きの短い管がぶら下がっている。この管に試験管のようなものが装着されて、看護師さんが蛇口をひねると、キュッキュッと夜中のボトル交換の時に感じた、引っ張られるような感覚が起きて、水が吸い出されて試験管に溜まった。「じゃぁ抜きますね~はい息を吐いて力抜いて~」ふぅ~~~「はい抜けましたよ~」えっ?もう??痛くもなんともなかった。場所は違うものの、タンポンが抜けたみたいな感じだった。入院前から怯えて損した。だけど抜けた管を見てちょっとびっくりした。プラスチック製のように見えたが、割と太い。ジャージとかパジャマとかのゴム紐通す細長いやつ、あれによく似ていた。あんなもんが入ってて抜けたのに痛くないのかと不思議に思ったが、とにかく終わった。爽快感が半端なかった。抜けた直後のおしっこはこのビーカーに溜めて見せてくださいね、と言われる。しばらく経つと催したのでトイレに行って言われた通りビーカーに溜めてチェックしてもらい、問題ないですねということで尿道カテーテルに関してはおしまい。ここから1日くらい、おしっこしたいと思ってから我慢できる時間が短くて、コントロールが少しおかしくなってた。

このあたりでふと、まだ着圧タイツを履いてることに気づく。さすがにもういらないよなと思って脱ぐことにした。したが、かがんで、お腹を圧迫するような形にならないと靴下って脱げないわけで、これがまぁしんどい。かがむと相当お腹が痛い。しかも着圧だからすごく脱ぎにくい。痛みに悶絶しながらなんとか脱ぎ切った。別にこんなタイミングでこんな思いしてまで無理に脱ぐ必要はたぶん無かった。

腸の癒着や腸閉塞が怖いので、とにかく点滴をぶら下げながらまた歩く。エレベーターで下に降りたりしながらウロウロしまくってるところで、エレベーターホールで主治医とバッタリ会った。「どう?」はい、順調です。「歩いてる?水分摂れてる?」はい。はい。「じゃぁもう点滴外していいよ」えっ?あっさりしてるしこんな世間話程度の確認だし、本当にいいのかしらと思いつつベッドに戻って少し休んでたら、看護師さんが苦笑いしながら、先生もういいって言ってるんでと言って本当に抜きに来てくれた。抜いてもらった段階で、点滴液は残り4分の1くらいだった。顔から手から身体の何もかもがもんのすごく浮腫んでたので、それで外していいと言われたのかもしれない。何にしてもラッキーだった。

甲状腺の手術と比べると、体力の面で腹腔鏡は圧倒的に楽だった。疲れ方というか、体のだるさが全然違う。やっぱり体切るって負担なんだなと思った。お腹の痛さは感じつつも、もうこの日からほとんど通常運転だった。

 

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