台湾旅行を決めて、まずどこに泊まったら良いのか考えた。私たちが一番楽しみにしていたのは夜市。だから、昼間あちこち観光して夜グッタリしながら帰ってきても、ぶらりと歩いて向かえるような距離に夜市があると理想的だなと思った。それと、ガイドブックやインターネットの情報を調べていくうちに、油化街のエリアに興味をそそられてきたので、油化街に近いとより良いかもしれない、と考えた。
ところが、これが意外と無い。いや、無いことは無い。ネットで調べればすごくいっぱいあるんだけど、旅行会社のツアーで組み込まれている宿泊先にはほとんど無い。ツアーは、台北駅や中山駅などにあるメジャーどころのホテルが主体で、しかも飛行機の時間や会社を希望通り選ぼうとするとオプションにつぐオプションとなり、全くお得感が無くなってしまう。なんやかんやツアー旅行の方が安く済むだろうという私の価値観は、5年前を最後に海外旅行していない者のそれらしく、完全に時代遅れの浦島太郎だった。浦島太郎は、さっさとツアー旅行の選択肢を捨て、booking.comを使うことにした。
幸い油化街も寧夏路夜市も徒歩圏にあって、MRTの駅にも5分くらいで行ける評判の良いホテルがすぐ見つかった。直前までキャンセル料金なし、日本語可、朝食付き、ダブルベッド、シャワーのみ。以上の条件で宿泊費は一泊およそ3.920円/1人。台湾の相場は分からなかったけど、私たちは安いと感じた。3か月先の日程をすぐに予約した。少し予約の時期が早いかなと不安だったが、その後すぐホテルは満室になったので早すぎることは無かったんだと思う。
宿を取った後は、飛行機も無事予約できて調べ物をたくさんしたりしながら着々と準備を進めていたけれど、時代遅れの浦島太郎は何となく不安で仕方なかった。あれで本当にホテルは予約できているのか。いざホテルに向かったら知らぬ存ぜぬされちゃうんじゃないか。その時booking.comでは何かしら対応してくれるのだろうか。booking.comとは英語で交渉が必要なのだろうかetcetc... booking.comを使った予約のトラブルなどもインターネットで検索すると出てきたし、どうしても完全にサイトを信頼することができなかった私は、直接ホテルにメールで予約の確認をすることにした。
今回のことで調べてみたが、ホテルへ予約の確認連絡を入れるのはそんなに変なことじゃないらしく、お国によってはそれが当たり前で、しないと部屋が取れてない、なんて場合もあるらしい。もちろん英語でメールを書かなくてはいけないけれど、検索すれば例文はたくさん出てくるので、そんなにハードルは高くないと思う。一応、私の拙い送信文を載せておくので良かったら参考にしてください。
《件名》
Confirmation of reservation
《本文》
Dear Sir/Madam,
My name is ●●● ●●● who has made a reservation through booking.com.
I'd like to reconfirm my reservation before my departure.
Would you please reconfirm the following reservation:
Name:●●● ●●●(Ms.) from JAPAN
Reservation Number:1234567
Tel:81-90-1111-1111
Email :●●●●●●●@gmail.com
Date of Check In:2017/11/23
Date of Check Out:2017/11/27
Stay the Night:4 nights
Type of Room:Economy Double room
Number of Room: 1 rooms
Number of people:2 Adults
Looking forward to your immediate response.
Thank you very much.
これに対し、即日ホテルから返信が来た。
Dear Ms ●●●●,
Thank you for the e-mail.
Yes, your reservation (#1234567) has been confirmed.
Date of Check In:2017/11/23
Date of Check Out:2017/11/27
Stay the Night:4 nights
Type of Room:Economy Double room
Number of Room: 1 rooms
Number of people:2 Adults
Look forward to seeing you in Taipei.
Best regards,
●●●●● Hotel
●●●●●
この即レスでやっと安心できた私は一応返信もしておいた。
Dear ●●●●●,
Thank you for your quick reply.
We’re very very looking forward to seeing you in Taipei, too.Thanks so much,
●●●●
今読み返すとquick replyで合ってるのか分からないが、多少間違ってても気持ちは伝わるので大丈夫。だいたい、文法だのなんだの血眼になって正しく使おうと必死になるのは日本人くらいで、英語が母国語の人の方がよっぽどいい加減だったりするとはよく聞くし、とりあえず通じりゃいい旅の場で大事なのは思い切りと笑顔だけだ。メールじゃ笑顔見せられないけど。
一応、この一連のやりとりは印刷して持って行ったが、当日は全て杞憂に終わり、名前を告げただけで、しかも少し早めの時間だったにも関わらずすんなりチェックインができた。これは本当に助かった。
booking.comや宿泊先と交渉できるくらい語学力があればここまでする必要は無いと思う。そこまで喋れない私は、文化も言葉も違う外国では準備不足で困ることはあっても、過剰な準備によって困ることは無いという基本理念で動くことにしている。