私と夫がキャンプの楽しみにしている最たるものが食事。ゴールデンウィークに行った2泊3日のキャンプでもネットや本で調べて食べたいと思ったものを色々試した。
※鶏の丸焼き画像(焼かれる前の状態も含む)が出てきます。苦手な方は今回は読まないでください。
ビア缶チキン
夫に教えてもらって知ったキャンプやバーベキューで人気の料理。塩胡椒とかハーブとかお好みで味付けしたチキン丸ごとに1/3ほど残っているビールの350mml缶ぶっさして蓋をかぶせて炭火で焼く料理。簡単&インパクト大&おいしい、のアウトドアにもってこいな料理だそうだ。
まずこのチキン丸ごとを手に入れるのに苦労した。どこかしらにはあるだろうと高をくくりつつ、連休に入ってから探し出したのだが、近所のスーパーでは売ってない。業務スーパーもだめだった。百貨店とか肉のハナマサならあるかなぁ?と夫と話し合ったが、とりあえずダメ元で近所のスーパーに取り寄せしてもらえるか聞いてみることにした。
まず一つ目のスーパー。駅近で大きくて、私たちが一番利用しているお店だ。サービスカウンターでお肉の取り寄せをお願いしたいのですが・・と声を掛けて、精肉担当の方を呼んでいただいた。すぐ来てくれた担当の方に、ネットで拾ったビア缶チキンの完成写真を見せながらこういうことをしたいから鶏丸ごとがほしい、と言った。担当の方は申し訳なさそうに加工場から解体された状態でしか入荷が無いこと、普段であれば加工場に連絡して解体前の鶏肉を出してもらうことも可能だが、連休のため加工場がお休みしていることなどを説明され、ご要望にお応えするのは難しい、と言われた。仕方ない。きちんと説明してくれてありがたかった。
もう一つ、家の近所で規模はあまり大きくないが生鮮食品がお得で美味しいスーパーにも行ってみた。ここでは、加工場に聞いてみない事には何とも言えないので一日待ってほしい、という返事だった。返事をもらえる日がキャンプ出発の3日前。当日は朝早いし、出発前日は別の予定が入っていた。用意できない、という回答があったら、回答をもらう時間によっては出発2日前の1日でなんとかしなくちゃいけない状態だった。動くのが遅すぎたかもしれない。
果たして、チキンは用意してもらうことができた。ホッとしてお礼を言う。2日前にお店に引き取りに行った。「少し小さいんですけど・・・」とお店の人に恐縮されたが、いやいや、ぜんぜん。2人で食べるには十分すぎる大きさだった。
いよいよキャンプ当日。クーラーバックに入れて鶏を持って行った。しっかり冷えた状態で持ち運びできたが、翌日までそのままにするのも不安だったので、初日に作った。
まずは鶏肉に味付けをする。いざ肉を前にすると何というか、普段食べておいてあれなんだけど、こう、あの、こわい。
※鶏の丸焼き画像(焼かれる前の状態も含む)が出てきます。苦手な方は今回は読まないでください。
袋から出すのも恐る恐るだった。魚よりも「生き物」感が強かった。特に、首。頭と繋がっていた部分がリアルだった。人は生きてるだけで罪深い。ありがたくおいしく食べるしか私にできることは無い。気を取り直して、塩と胡椒をすり込む。表面だけじゃなくて、尾のほうから手を入れて内側にも。
塩胡椒の分量は適当。中まで染み込むわけじゃないから多めにしたつもりだったが、それでもちょっと薄味だった。ハーブソルトとか、マジックソルトとかの方がおいしいかもしれない。
味付けが終わったら尾のほうからビール缶をさして立てる。見た目、ビール缶に座らせるような形になる。夫が焚き火の火を調整してくれるのを待つ間、羽部分を両手で持って羽ばたかせたりした。だいぶ慣れた。あと夫に怒られた。
焚き火台の上に乗せて、足をしっかり広げて網に立たせる。無事立ったので、蓋の代わりにアルミホイルを巻いた。
しばらくすると湯気が出てきて、鳥の脂が落ちるようになってきた。薪に垂れて炎が上がる。だいぶ直に火があたっていた。大丈夫かな、と言い合いながらも他にどうしようもないし、とりあえず見守る。・・・と、突然チキンが転倒!思いっきり転げ落ちてしまった。
「あーあ。」と言いつつ、私も夫もあまり動揺してない。夫が焚き火用の耐熱手袋を使って再度網の上に乗せて蓋もかぶせてくれた。一緒に転倒したビールが鶏肉含めそこら中にかかったけどまぁ仕方ない。今回初めて持ってきた焚き火用の防火シートが思わぬところで役にたった。
脂の落ちる量が少し減ってきたので様子を見る。まぁ良いんじゃないの、ということでオープン。
夫&私「こっっっわ。」
焼けた後もなかなかのビジュアルだったけどおいしく頂く以外の選択肢はないのだ。テーブルにアルミホイルを置いて、その上にチキンを乗せた。ナイフを使いながら思い思いに肉をちぎって食べていく。
できあがったチキンはところどころ直接かかったビールの味がしたけど全体的にはシットリして柔らかくてとても美味しかった。皮もだいぶ焦げてはいたものの、香ばしくておいしい。ムネとかモモとか手羽とかボンジリとか、それぞれ普段別々に買っている部位の味がちゃんとする。当たり前のことだけど、私がいつも食べてるものは1羽の鶏の一部分なのだ。あまりちゃんと考えたことがなかった。
店員さんがおっしゃっていた通り、2kgちょっとの小さめの鶏だったが二人で食べるには十分で、これだけでお腹が満たされるサイズだった。
白米
2日目の朝食に米を炊いた。研いで(無洗米だと楽だったかもしれない)吸水させておいてから、徒歩20分の場所にあるコンビニへ行った。米のためのおかずとして納豆と卵を購入。近くに買い物できる場所があるのはありがたい。
帰ってきてから米の入った鍋をアルミホイルで包み焚き火の上に置いて蓋をして炊飯。焚き火だったので、火加減はあまりコントロールできなかった。そっと開けてみて、大丈夫そうだったので火から下ろして蓋をしたまま蒸らす。蒸らしている間に目玉焼きを作った。
目玉焼きも焼き上がり、蒸らしておいた米を開けて食べる。
米は少々固めだったが、とてもおいしく炊けていた。十分な吸水と、鍋に巻いたアルミホイルが良かったのかもしれない。目玉焼きもちょうどよい焼き加減でバターの風味も付いて最高だった。
スープパスタ
「フリーズドライのスープに多少味を加えてその中でパスタ茹でたらおいしいのでは?」という思い付きでやったごはん。3日目の朝ごはんにした。
スープはトマトベースのスープを選んだ。本当はこれに卵とほうれん草の塩味のスープもミックスするつもりだったのだが、私が持ってきた数を勘違いしていて前の晩に食べ尽くしてしまった。なので、トマトベースにコンソメキューブをプラスした。別味どうしのスープの合体は今度試したい。
パスタはペンネにした。持って行きやすいし、鍋に入れやすい。早茹での方が時短になっていいのでは?と最初は考えたが、スープをソースっぽく煮込むのに時間がかかることを考えて、通常の茹で時間の方を選んだ。
具材として玉ねぎをバターで炒めたものとウィンナーを足して、ひたすら煮込む。パスタが茹で上がり、スープがほんの少しとろっとしたところで食べた。大成功だった。
長くなってしまったので残りは別記事にします。
★前回の焼肉&ホイル料理もおいしかったなぁ www.ribbons-and-laces-and-sweet-pretty-faces.site