前回の続き。キャンプ場周辺の施設について。
日帰り温泉
キャンプ場にはシャワーがあるが、利用している人が誰もおらず、周りに虫が多いのもあって、なんとなく利用するのを躊躇ってしまった。
日帰り温泉に入れるらしいという情報がネットに出てきた「浦山山荘」という旅館へ電話してみる。(※ 必ず開いているわけではないようなので事前に電話で要確認)キャンプ初日の14時頃かけたが誰も出ず。出発前にシャワーを浴びたし、その日は断念して汗吹きシートで全身拭いて寝た。 翌日、再度電話してみる。11時過ぎ、お昼、と何度か掛けて、16時過ぎにようやく電話に出てもらえた。宿泊のお客さんがお食事中の19時くらいからなら大丈夫ですよ、と言ってもらえた。じゃあそのくらいの時間に伺います、と言って電話を切った。
キャンプ場から浦山山荘までは歩いて15分くらい。往路はずっと上り坂だ。また、日が落ちると電灯の数が少ない上に明度も低く、だいぶ暗い。徒歩で行くなら懐中電灯とか、ヘッドライトは絶対持っていったほうがいい。灯りがあっても、山に囲まれていて誰も通らない道をずっと進まなくてはならず、いきなりよく分からない生き物の鳴き声はするし、だいぶ怖かった。
18時40分を過ぎた頃、夫と二人でこわいこわい言いながら道路を歩いて旅館へ向かった。道中、何もなさすぎて「本当に旅館なんてあるの?」と夫に聞かれたりした。私だって分からない。
googleマップ通りに進んで無事到着。かなり大きい旅館だった。19時10分前に着いてしまったので、暗がりで19時過ぎるのを待った。完全に不審者だ。
19時過ぎたので旅館に入る。受付にいた優しそうなおばさんが私たちを見て「今ちょうど日帰り入浴のお客さんがたくさんいらして…」と口を開き、あ、これは断られる流れかな、と思いきや「お風呂の様子のぞいてみて?それで大丈夫そうだったらどうぞ。ここ(ロビー)で待っててもらってもいいし。麦茶も置いてありますから。」とのあたたかいお言葉が続いた。感動。
お言葉に甘えて様子を見に行ったらちょうど皆さんお風呂から出られたところだったので、そのまま入らせてもらった。ボディーソープもシャンプーもついている。お湯は熱すぎずぬるすぎず、ちょうどいい。出た後もホカホカが持続した。極楽だった。
ありがたくゆっくり浴びさせてもらい、身支度を整えてロビーへ戻る。夫は既にロビーで待っていた。温かいお湯で体をきれいにできて、さらに身を浸すことのできる風呂という文明にだいぶ感動している様子だった。
自販機でジュースを買って、旅館の従業員さん(そこの息子さんと思われる)と雑談しながらひとやすみ。昔は近所にもうひとつキャンプ場があったらしい。不景気で潰れてしまったそうだ。残念。汗も引いて落ち着いてきたので料金を支払い(一人税抜き700円!やすい!)旅館を出た。
ここのお風呂、開いてれば徒歩でも絶対行った方がいい。ものすごくリフレッシュできる。ただ1つだけ注意事項があって、館内館外に猫がたくさんいる。流石にお風呂場にはいないがロビーなどではすれ違う。夫はまぁまぁ重度の猫アレルギーなのだが、風呂上がりでロビーに10分ちょっといたところ、少し症状が出たらしい。アレルギーを持ってる方はマスクしたりなどの備えをした方が良いと思われる。
コンビニ
先述の浦山山荘よりさらに5分ほど歩いた先にローソンがあった。これもまた行きはずっと上り坂だ。私たちは2日目の朝、朝食にプラスしたい食材(納豆とかたまごとか)を買いに行った。ついでにそこで温かい飲み物やパンを買って食べた。夫はお酒を補充した。少し遠かったけど、徒歩圏内にコンビニがあるのはとてもありがたかった。長く営業してほしい。
鍾乳洞・札所
キャンプに行く前、ネットで調べるとキャンプ場を出て浦山山荘やコンビニと反対側、最寄り駅の方角へ15分ほど歩くと鍾乳洞とカフェがあるらしいと分かったので散歩に行きながら2日目のお昼をカフェで取ろうと計画を立てた。
いざ向かうとこちらの方面はずっと上り坂というわけではなかったが、やっぱり目的地近辺はまぁまぁ角度のついた坂だった。山の中は坂が多い。
鍾乳洞は秩父の札所の一つにもなっていた。見事に切り立った崖を背にお堂が建てられている。いい景色だった。
せっかくなので鍾乳洞にも入ってみる。料金は200円。中は撮影禁止だった。狭くて暗い洞窟をひたすら進む。これまたほぼ上り道で、しかも急な坂や階段が多くてつらかった。もう無理、と思っても引き返せない。とにかく進むしか無い。ヒィヒィ言いながらはしごみたいな階段を上っていたら、後ろから夫に尻をひっぱたかれた。遅くてデカい尻にイラッと来たらしい。ひどい。私がイメージしていた鍾乳洞っぽさ(上からしずくみたいな形状の大きな石がたくさん垂れ下がっている)はあまりなかった。体力に自信のない人にはお勧めしない。
カフェ(JURIN’s GEO)
鍾乳洞のすぐ近くにあるカフェ。スキレットで焼くパンケーキが売りらしい。楽しみにしていたのだが、さすが10連休。対応しきれないと判断されたのだろう。この日、パンケーキは提供されていなかった。
それなら仕方ない、と数量限定のプリンを選ぼうとしたがこれも売り切れ。残念。お昼ごはんをここで済ますつもりだったのでとにかく何か固形物を・・と唯一食べ物として残っていたアイストーストを頼むことにした。それと、コーヒー。ここは食べ物よりコーヒーがイチ推しらしく、実に様々な種類のコーヒーがメニューに並んでいた。まったく詳しくない私達は、本日のおすすめと書かれているコーヒーを選んだ。
アイストーストは、想像していたよりもしっかり食事然としていた。トーストにバターが塗ってあり、アイスはじわじわ溶けていくのであまり冷たさを感じず、甘いソースみたいになる。パンそのものも、アイスも全部美味しかった。今度行ったらパンケーキを食べてみたい。
薪拾い
キャンプ場から外に出掛けた帰りはほとんど毎回薪を拾って帰った。キャンプ場でお隣さんになったご夫婦がとてもキャンプ慣れしてる雰囲気で、どこからかIKEAの青い袋いっぱいに薪を拾って来たのを見ていいなと思ったのだ。カラカラに乾いた薪はあまり拾えなかったが、それでもおやつ類を作る燃料は全て拾った薪でまかなえてしまったし、何より薪を拾って歩くのがとても楽しかった。
※キャンプ場によっては購入した薪以外使用NGのところもあるので管理人さんに聞いてからやりましょう
キャンプ場にずっといるのももちろん楽しいが、周辺で少し遊んだり食べたりできるとなお楽しいことが分かった。キャンプ、自分が想像していたより楽しみ方が多岐にわたっていて本当におもしろい。
★でも台湾も行きたいんですってば↓ www.ribbons-and-laces-and-sweet-pretty-faces.site