star_of_bba’s diary

甲状腺、卵巣と立て続けに手術したのち遊び歩いてます。

家づくり記録(16)展示場見学デビュー 後編(イ社)

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【前回までのあらすじ】
住宅展示場に初めて行った

www.ribbons-and-laces-and-sweet-pretty-faces.site


住宅展示場のモデルハウスに初めて入り営業を受けた私たち。初回としては十分な成果だった。2社目も楽しみだ。

2社目は自分たちで探していた時にはあまり気にしていない会社だった。名前くらいは聞いたことあったかな…くらいの、薄い印象。ここもモデルハウスは2つあったが、並んでいたので迷うことなく入れた。名前と予約時間を告げて案内を待つ。

案内されたのはモデルハウス内の2階だった。2階リビングを想定しているレイアウトで、1社目より身近な感じの作りだ。少しして営業担当の方がやってきた。イイさんとする。どこにでもいそうな感じのおじさんで、私よりちょっと下か同じくらい、夫よりは確実に上の年齢に見える。少しベテラン風の雰囲気があった。

早速テーブルに座ってイ社の説明。イ社には主に2種類の企画商品があり、1つは手頃な価格で注文住宅が建てられることが売りのスタンダードタイプ。もう1つは長期優良住宅認定を受けられるような規格で設計するグレードアップタイプ。…と両方紹介したところですぐにイイさんは、でもそこまでする必要無いのでスタンダードタイプで十分だと思います、と言ってグレードアップタイプのことは壁にかかったポスターをさらっと示しただけで終わらせた。その他、耐震性、使用している断熱材について。壁はア社と違ってグラスウール素材で、屋根はア社と同じグラスウールのブローイングだった。ただし屋根に吹き込みする量はア社より数cm厚みが薄かった。

資料を見ながら特徴を説明した後、じゃぁモデルハウスを見て回りましょう、という流れに。ここでイイさんから衝撃の告白があった。「隠しても仕方ないんで先にお伝えしますが」という前置きがあり、「僕、ここに入社してまだ10日経ってないんです。」…え?「以前は千葉の違う建築会社におりまして、イ社さんはまぁ、ライバルだったんですね。しかもかなり強力な。だいたいお客様はイ社さんを選ばれるんですよ。」…ええ…??「外部から見てもイ社さんの良さは十分伝わってました。これからはその良さを僕がお客様に伝えていきたいと思っています!」…えええ……???

ここで前回のsuumoカウンターでEさんから聞いたお話を振り返ってみましょう。


Eさんから説明会の予約希望日を聞かれる。候補日は複数いただけますか?suumoカウンターからの紹介は人気の営業担当がつくのでなかなか予約が取りにくくて…。と言われた。


おいsuumoカウンター話が違うじゃねぇかsuumoカウンターのEさんよ。私も夫も、表には出さなかったが正直、かなり引いた。イイさんが悪いわけじゃない。誰にだってデビュー戦はある。ただ、入社して10日も経たない人間をサポートなしにいきなり新規営業にぶっこんでくる、そのイ社の姿勢に引いた。引いたが、じゃぁいいです、と言えるわけもなくそのままモデルハウスを見て回る。モデルハウスは、ア社と違って等身大の、実際に建てるとしたらこんな感じ、が見える作りになっていて分かりやすかった。一番印象に残っているのはお風呂場。風呂場の床に、TOTOの『ほっカラリ』という商品が使われていたのだが、これがぐんにゃりと柔らかい。手で触っても分からないのだが、足で踏み込むとまるで沈み込むように感じる。中に柔らかい断熱材を入れて真冬に入ってもヒヤリとしない床を実現させました!というウリの商品だったが、ちょっと慣れない感触だった。

私たちの予算が低めだったこともあるのか、イさんは費用に関わりそうな話題に敏感だった。具体的には、キッチンを案内した時にこのくらいの広さでどうです?大丈夫ですか?とあまり広いスペースは取れないことを匂わせてきたり、キッチンについていた食洗機を、つけても結局ただの収納として使われている方が多いんですよね…。必要ですか?と聞いてきたり。この頃は食洗機を付けることにそこまでこだわっていなかったので、そんなもんですかねぇ。と納得しながら返していた。他にも、トイレを案内された時、2個もいらないかなと思ってるんですよね。と雑談したら1個にしても値段は変わらないんです、と言われたり、和室の作りで素敵…と漏らしたところをこれは高いんですよね…と呟かれたり、とにかくこの段階から説得のトーンだったのが少し気になった。

見学が終わり、もう一度テーブルに戻る。そこでイイさんはsuumoカウンターさんから聞いていたご希望から、土地を探してみたんですが…と土地情報をいくつか紹介してくれた。希望していた●駅の情報はほぼ無く、その近隣で私たちがここはちょっと…と思った▲駅などが多かった。ちょっと見てみたいようなところは無いですねぇ。と正直に言う。イイさんも、そうですよね、急いで探したし現地を見に行くこともできなかったので、とすんなり納得。それから、ちょうど来週に完成した物件の見学会があるのでいらっしゃいませんか?それまでにより詳しく土地を探してご提案しますので!と次回のお誘いをもらった。私も夫も、朝から見慣れない聞き慣れない情報を浴びるように与えられて疲れていたことや、イイさんの告白で衝撃を受けたことなどが重なって、ぼんやりとしたままそうですね…とすんなり完成見学会の日時を約束してしまった。それでその日はお開きとなり、お礼を言ってモデルハウスを後にした。

せっかく来たので他の展示場も見学しようか、と言いながらぐるりと回ったがここ入ってみたい!と思うようなところは見つからず。結局、特典としてア社にもらったクレープチケットを使って敷地内にあるクレープ屋さんでクレープをもらい、ベンチに座って食べただけで帰った。クレープはけっこう美味しかった。

帰り道の途中で見つけたファーストフードに入り、持ってきた評価表を各自1社ごとにつけていく。結果は下表の通り。数字は全て5段階評価で1が最悪、5が最高の基準。



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私も夫も各社に対する評価はほぼ同じ。そして差は歴然だった。イ社を出た直後にも話したイイさんの社歴についてまた盛り上がる。何回も言うけどイイさんは悪くない。私たちの質問にも淀みなく答えてくれたし説明も分かりやすく頼りないところは無かった。それでも。それでもだ。新人が一人で接客するってどんだけ人材不足なのかな、とか予算が低いから適当に相手されたのかな、とかそもそもsuumoカウンターが言ってることと違うのはどういうことだよ、とか。イイさんにじゃなくて、会社に対しての不信感がどうしても拭い切れない。まだ2社目だからね、と言いつつも、ちょっとイイ社は無いかな…という気持ちだった。

家づくりの会社探し、初日は1勝1敗というところ。疲れたが充実していた。残り2社も楽しみになった。


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家づくり記録 目次① (1)~(10)1度目の検討 - star_of_bba’s diary
 家を作ろうと決めたきっかけから家づくりを1度諦めるまで。

家づくり記録 目次② (11)~(23)建築会社決定 - star_of_bba’s diary
 1度諦めた家づくりに再トライして建ててもらう会社を決めるまで。

家づくり記録 目次③ (24)~(32) 建築開始 - star_of_bba’s diary
 家を建ててもらう会社が決まり、土地の購入から建築工事の開始まで。

家づくり記録 目次④ (33)~(46)完成 - star_of_bba’s diary
 工事の始まりから完成まで。