【前回までのあらすじ】
家を建ててもらう会社が見つかった。
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ナチュラル社を家づくりのパートナーに選んだ私たち。申込金という名目で数十万払い、いよいよ本格的にプランを詰めていく段階まで進んだ…と思っていたら、肝心の土地が売れてしまい、土地探しからのリスタートとなった。
土地探しをするのは大きくわけたらこれで4回目だ。1年前に都内での建築を検討していた頃、エリアの候補を都内から千葉に変えておおまかなエリアを決めるまで、エリアを決めた後suumoカウンターで紹介されたスゴイデカイ社やナチュラル社から提案されて候補を絞るまで、そして今回。これまでに土地を見に行った数は両手じゃ収まらない。見に行くまでは至らなくても検討した数はその何倍もある。そこまでしてようやく、いいかもと思える土地は1件あるかないかだった。案の定、4回目の土地探しも難航した。私も夫も「誰か土地くれないかな」と、ことあるごとに呟いていたし、どちらかが「コンビニ行くけど何かほしいものある?」と聞けば『あ、じゃぁ土地お願い☆』と答えるほど土地を探し求めていた。
そんな中でも不幸中の幸いだったのは売れてしまった土地への未練でなかなか気持ちが切り替えられない、とはならなかったことだと思う。100点満点の土地が無いというのはこういう時に良い方へ働く。売れてしまった土地はたしかに良かったけど、駅の距離とか買い物のこととか迷っていた部分も大きかった。なので、この先もっと駅に近かったり、買い物に便利だったりする土地が見つかるかもしれないと新しい希望が持てた。
ちなみに私たちが必須にしていた土地の条件は4つ。
エリア
◎駅が第1希望、■駅が第2希望。一番初めに気に入り、路線を決めたきっかけになった●駅は各駅停車の電車しか止まらず通勤がきつそうだったため希望外とした駅からの距離
車を持つ予定がないため駅まで徒歩で行ける範囲が希望だった。できれば徒歩15分以内。マックス20分。値段
希望する建築会社ありきで建物のだいだいの予算が決まっているので多少高くなっても…とはできなかった。安定した地盤
私にとって3.11の地震は生々しい記憶のままだ。さらに今住んでいる地域で洪水に対する怖さも実感した。海や川が近くに無いことや地層が硬いことを重要視した。
その上で、できたら叶えたい希望が2つ。
買い物の便利さ
今後家で過ごす時間が増える=家での食事が増えることを考えると食材などをサッと買いに行けるところが近くにほしかった。プライベート感を保てること
私も夫もとにかくのびのび誰にも干渉されず暮らしたい。なので近隣の住宅と目が合いにくいようなところが良かった。景色が良いとか、視界が開けているとか。
4回目の土地探しは今まで以上にいろんなところから情報を集めた。建築条件付きと言って購入したら決められた会社で家を建てないといけない土地でも、中古住宅として売り出されている土地でも、条件が合えば建築条件の解除や住宅の建て壊しなどが交渉できるかもしれないと考えて検索したし、不動産情報サイトの有名どころだけじゃなく空き家バンクとか、主に日用品などのやり取りで有名な地元の人にお譲りします系のサイトなども見た。
もちろんシゼンさんからメールで提案された土地もあったし、逆に私たちがネットで見つけてシゼンさんにURLを送って相談したものも数件あった。だが、高台の上で『擁壁』と呼ばれる土台部分のメンテナンスが必要だったり(この工事だけで何百万とかかってしまう)、駐車場の状態で売られているためガスや水道の引き込み工事が必要だったり(やっぱりこれだけでも何百万とかかってしまう)、目と鼻の先に電波塔が立っていたり(敏感な人は音に悩まされる。夫がそうだった)、狭すぎたり、駅から遠かったり、どれも何かしらあってバシッと決めることができない。シゼンさんと土地探しのリスタートを切ってから、既に1ヶ月経とうとしていた。
何度目かのシゼンさんからの提案の中に、少し前に私が見つけたものと同じ土地があった。駅から徒歩10分ちょっとで大きめのスーパーが徒歩数分の場所にある。コンビニはさらに近い。土地の大きさや形が売れてしまった土地によく似ていて、何となく縁を感じた私は夫にその土地の情報を見せたのだが、夫からは何の変哲もない住宅街にあって景観は良くないし開けた感じもないしすごい安いわけでもない、何が良いのか分からない。とボロクソにディスられて却下された土地だった。
メールには違う土地の情報もあったのでとりあえず夫に転送した。メールを読んだ夫は、さも初めて見たかのようにその土地のことをここ良いんじゃない?と言い放った。おい。
気を取り直してシゼンさんにこの土地が気になるので調査してほしい、と返信した。翌日、シゼンさんが現地に出向き撮ってくれた写真が送られてきた。道が無いはずの裏手まで撮っている。通報されなくて良かったな…。
もらった写真を見て悪くないとは思ったが、やはり自分たちの目で確かめないと決断しきれない。写真が送られてきたのが金曜日だったので、シゼンさんにお礼を言いつつ自分たちでも現地に行ってみたいのであと1日待ってくれ、とお願いした。シゼンさんからはすぐ動いていただいてありがとうございます。と返信があった。シゼンさんにとっても土地が売れてしまったというのはけっこうショックな出来事だったらしい。
翌日。夫と現地に出向いた。駅までの距離は今までで1番近い。目の前の道路が狭くてほとんど車が通らないのは売れてしまった土地と同じだが、その道に入るまでは車通りが多く、夜道の怖さは軽減されそうだ。周辺には大きなスーパー以外にチェーンの飲食店がいくつかあった。その中にはカフェも含まれていた。
夫も私も気に入った。これまで検討してきた土地のような、ずば抜けて魅力を感じる部分は無いが、全体的なバランスがちょうどいい。問題は価格だ。土地には住宅が建ったままになっている。これを壊す費用も自分たちで負担する前提で考えると、売りに出されている価格ではもう笑うしか無いくらい手が出ない。シゼンさんから土地を販売している不動産会社に価格交渉の余地をそれとなく聞いてもらったところ、土地の買い入れ申込書を出してもらわないとなんとも言えない、という回答だったらしい。買い入れ申込書と言うのは氏名や住所を書いて土地の購入意思を示す書類のこと。これはもう買い入れ申込書を出すっきゃない。
土地を見た帰り道、シゼンさんに電話して良さそうなので価格の交渉をしたい、とお願いした。シゼンさんからすぐに買い入れ申込書が送られてきたのでコンビニで印刷して記入捺印し、またコンビニでスキャンしてメールで送り返した。
これで値段や条件が折り合えば土地の契約となる。ようやく一歩、前進した。
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家づくり記録 目次① (1)~(10)1度目の検討 - star_of_bba’s diary
家を作ろうと決めたきっかけから家づくりを1度諦めるまで。
家づくり記録 目次② (11)~(23)建築会社決定 - star_of_bba’s diary
1度諦めた家づくりに再トライして建ててもらう会社を決めるまで。
家づくり記録 目次③ (24)~(32) 建築開始 - star_of_bba’s diary
家を建ててもらう会社が決まり、土地の購入から建築工事の開始まで。
家づくり記録 目次④ (33)~ 完成 - star_of_bba’s diary
工事の始まりから完成まで。