star_of_bba’s diary

甲状腺、卵巣と立て続けに手術したのち遊び歩いてます。

家づくり記録(26)すったもんだ土地契約

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【前回までのあらすじ】
土地が決まり、ローンの事前審査も通った。

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無事土地の交渉が実り、契約を取り交わすことになった私たち。売主側の不動産会社からいくつか確認が残っていると言われたため契約日を決めるまで数日待った。ようやく売主側から契約日の希望を出してくれと連絡が入った頃には、年明けまで残り2週間を切っていた。年の瀬に仕事を休むのも厳しいし…と夫と相談し、契約日は年明けの土日を希望した。数日後、売主側から年内に契約を済ませたいので12月中の希望日を出してほしいと返事が来た。しかも土日は都合がつかないとのこと。えー。だったら最初から12月中で希望出せって言ってよ…と夫と2人、ブチブチ言いつつ、どうしても休めないので平日、仕事終わりに駆けつけさせてくれとお願いしてなんとか平日の夜で契約することになった。

シゼンさんに追加でお願いのメールを送る。事前に内容を把握して分からないところがあれば質問したいので契約日までに契約書を送付してもらいたいことと、あとは持ち物の確認。シゼンさんからは契約日の日程とあわせて返信が来た。契約日は2日後とのこと。教えてもらった持ち物は①実印②本人確認書類③印紙代④手付金 の4点。

…。

……。

………じついんんん?!?!この年の瀬に、2日後に、実印?!?!しかも収入合算してローンが通ったことで2人とも施主になったから、私と夫、2人分の実印!?!?

皆さんご存知だとは思うが、実印と言うのは自分たちで主張すれば実印として扱われるものではない。住民票がある市区町村の役所に印鑑を持って出向き、その印鑑を役所に登録することで初めて「実印」と認められる。日常で実印を使う機会なんてものはほとんど無いので私も夫も結婚、引っ越しと今まで役所に行く機会があっても印鑑の登録をしようとはならなかった。それがここにきて急に必要になってしまった。年の瀬で仕事休めないって言ってるのに?平日昼間しか開いてない役所に行って?印鑑の登録をする?そんな暇があったら契約日を平日の夜になんてしませんが?????

色んな思いを抱きながらシゼンさんに印鑑登録してません、少なくとも年内はできません。実印の証明が必要であればそこだけは年明けに追加で提出させてくださいと返信した。シゼンさんからは登録する予定の印鑑をお持ちいただければ大丈夫です、と答えがあった。よかった。安心した。安心したが、この頃から私はシゼンさんの対応にうっすら不満が募っていった。

その他の持ち物についてだが、まず本人確認書類。これも実印と同じ理由で夫と私の分が必要だった。私も夫も運転はしないが免許はある。なので本人確認書類には運転免許証が使えた。それだけで十分だろうと考えていたが、勤務先を確認するために保険証も持ってきて欲しいと言われた。普段から持ち歩いているのでこれも問題なかった。

それから印紙代は現金で数千円程度用意した。印紙そのものはナチュラル社に用意してもらえたので代金だけ持って行けば良かった。

もう一つ、手付金と言う名の現金も必要だった。これは契約する時に売主へ支払うお金で、契約してから代金を全額支払い終えるまでの保証金のようなもの。ほとんどの人は土地の代金を住宅ローンから支払うので、契約後に住宅ローンの融資を申し込み、審査が通って融資を受けて支払いするまでそこそこ時間がかかってしまう。この期間の安心材料となるお金だ。無事住宅ローンが融資されて土地代を支払うとき、この手付金は代金の一部になる。例えば土地が500万円だとして、契約したとき手付金を100万円払った場合は、契約後に住宅ローンを申請し、融資してもらえることになったら手付金100万円を引いた400万円を住宅ローンから売主に支払う。万一、融資が決まるまでの間に売主か買主のどちらかが契約を取り消したくなったらこの手付金はキャンセルをくらった側が受け取ることになる。

手付金の金額は特に決められていない。土地の価格の5%〜10%が相場らしいが、仲介してくれる不動産屋さんに相談して決めれば問題ない。私たちはシゼンさんにだいたい●〜●万円ですね、と言われた幅から1番低い額を用意した。土地の価格の7%くらいだった。また、特にシゼンさんから聞いたわけではないが、契約だしハレの場だよね、と夫と確認し合い、全て新札でそろえた。この手付金に関しては夫が用意してくれた。

他に、自分たちで考えて売主に手土産を用意した。この手土産については、調べてみると賛否両論たくさんある。まずあげるかあげないかで意見が割れるし、渡すタイミングについても色んな意見があった。私もかなり悩んだが、あげることにしたのはこちらの交渉条件をほとんど受け入れてもらったことに対して感謝の気持ちを表したいと思ったのが大きい。あとは契約しただけではまだ油断できないとも思っていたので、少しでも心証を良くしておいて契約後に何か問題が起きても大ごとにならないようにしたいという下心だ。渡すタイミングは最後に顔を合わせるタイミングで…と思っていた。この最後に顔を合わせるタイミングというのも調べると契約が最後だとか、いやいや契約後に住宅ローンの審査が通ってから融資がおりたタイミングでも会うとか、いやいやいや今どきは振り込みで支払いを終えるので融資がおりたタイミングでは会わないとか、色んな話があってよく分からなかった。結局自分たちでは判断ができず、シゼンさんに契約の後も売主の方と会う機会はありますか?と聞いたところ、ないですと言われたので契約のタイミングで渡すことにした。(これもまぁシゼンさんの嘘で、実際には支払いの際にも売主さんにお会いしたわけだがそれはまた別のお話。)

事前に送ってもらった契約書の資料に登記簿のコピーがついていて、所有者の欄には女性1人のお名前が書かれていた。売主さんは女性で、恐らく年齢が高めの人だろう。ここは三越の紙袋で泊をつけよう。そんないやらしい考えの元、前日に日本橋三越で和菓子を用意した。一応、餅のような粘り気のあるものやお煎餅のような硬いものは避けた。

大急ぎであれやこれや用意し迎えた当日。契約はナチュラル社で行うことになった。場所が決まったのも2日前とギリギリだった。ちなみに契約の場所についても特に決まりはなく、売主のご自宅とか、売主が頼んでいる不動産会社で契約することもあるらしい。

私も夫も定時より早めに退勤できるよう調整し、ナチュラル社の最寄り駅で待ち合わせることにした。私の方は順調に仕事を進められて予定より1時間くらい早く待ち合わせ場所に着くことができた。夫もうまく調整できて私の20分後には到着。ギリギリにならず本当に良かった。約束の時間までファーストフードで時間を潰した。

時間になり、迎えに来てもらった車に乗り込んでナチュラル社へ。最初は私たちだけで売主側の担当者から土地に関する重要事項の説明を受けた。この方が俳優の佐藤浩市さんに少しだけ似ていて、お話を伺う間、こちらを睨みつけながらナイフをゆっくり舐め上げる佐藤浩市さんが頭の中で何度もチラついて困った。(詳細は映画『マジックアワー』をご覧ください)

法律上、不動産の売買や賃貸の契約では契約にあたって大事なことを書面にして買う人/借りる人に渡しつつ資格を持った人が説明する義務がある。大事なことと言うのは取引する不動産の広さや価格、電気、ガスなどのインフラの状況、支払いの期日、契約解除の期日、違約金について、などなど。(これを重要事項の説明と言う。)事前に書類一式を送ってもらい、気になる点はシゼンさんを通して確認済だったので特に問題なく進んだが、省略ができないためただ読み進めていくだけでもそこそこ長くかかる。担当さんが佐藤浩市さんに似た男前で良かった。

残りあと1割くらいまで進んだところで売主の方が到着された。60代後半くらいの女性と20代の娘さん。こういう場に付き添って、一生懸命大人の顔をしている娘さんがとてもいじらしくてキュンとした。

全ての説明が終わり、今度は売主、買主に関わる契約書面の説明。引き続き浩市が契約書を読み進める。売主の女性が一文ごとに「はい。」と声を出して頷くのが妙におかしくて笑いそうになってしまった。

全ての契約事項の確認が終わり、両者ともに納得したところで身分証のコピーや署名、捺印へと進む。コピーのやり取りでシゼンさんがもたつき、浩市が若干苛々していたこと以外は滞りなくできた。売主がうまく捺印できる自信がない、と言って娘さんも躊躇していた場面で浩市が代わりにテキパキと捺印してあげていて、面倒見の良い人なんだろう。

全ての署名、捺印が終わり、手付金を売主に手渡す。浩市が売主さんの代わりに金額確認しますね、と言ってお札を手に取った。あ、新札で揃えてくださったんですねと少し微笑む。浩市のその顔を見られただけでも新札にして良かったよ。心の中でそっと語りかけた。

最後にシゼンさんが、支払いが終わる前に地盤を調査したいのですが、土地の一部に穴を開けても良いでしょうか。と売主さんに尋ねた。それまでしっかりした顔つきで母を支えていた娘さんが一瞬、年相応の不安そうな顔を覗かせる。この日最もキュンとした瞬間だった。すぐに売主の女性が良いですよ、と答えてくださった。今さら嫌って言ったってしょうがないもんねぇ。と続けて場を和ませてくれた。どことなく頼りなさげに見えていたが、年を重ねているってやっぱり強いなと思った。

売主の方をお見送りする。お礼とともに手土産のお菓子をお渡しした。いやいや、いらない、と遠慮されたがこちらの無理を聞いて頂いて本当にありがたかったので、と押し付けるようにお渡しした。これで無事に契約完了。良かった。本当に良かった。

シゼンさんに送ってもらい駅に着いたらもう21時を過ぎていた。お腹がペコペコだ。近くにあるサイゼリヤに入り、夫と2人でささやかなお祝いをした。


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↓目次はこちら

家づくり記録 目次① (1)~(10)1度目の検討
 家を作ろうと決めたきっかけから家づくりを1度諦めるまで。

家づくり記録 目次② (11)~(23)建築会社決定
 1度諦めた家づくりに再トライして建ててもらう会社を決めるまで。

家づくり記録 目次③ (24)~ 建築開始
 家を建ててもらう会社が決まり、土地の購入から建築工事の開始まで。