star_of_bba’s diary

甲状腺、卵巣と立て続けに手術したのち遊び歩いてます。

家づくり記録(35)ショールームめぐり① エクステリアのショールーム

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【前回までのあらすじ】
カーテンを選んだ。

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前もって約束した打ち合わせの集合でまさかの待ちぼうけを食らいながらも健気にカーテンを選んだ私たち。1週間ほど経ってからカーテンの見積もりとサンプルが自宅に送られてきた。見てみると、カタログに載っていたイメージと実物がだいぶ違う。カタログで見て想像した質感と違ったり、色味がカタログの写真とかけ離れていたり、いくつもの『思ってたんと違う』があった。やっぱりカーテンは難易度が高すぎる…。さすがの夫も今回ばかりはイメージとずれがあったらしい。これはもう1回選び直さないといけないかもしれない。

そしてもう一つ、実物が無くて決められないものがあった。ベランダの床の施工だ。洗濯は室内で完結させる設計にしてもらったので、ベランダは完全に遊び場として考え、アウトドアリビングっぽく床はウッドデッキ調にしたかった。着工前からシゼンさんに希望を伝え、外構業者への見積もりをお願いしていて、ようやくカーテンの打ち合わせをした日にシゼンさんからベランダデッキの見積もりをもらった。値段はさておき、提案された部材のサンプルがナチュラル社に無い。実物を見ずにこれを決めるのはかなり勇気が要る…。

世間はコロナによる緊急事態宣言が解除され、こわごわそっと新しい習慣や営業姿勢を模索しながら日常を取り戻そうと動き始めた頃だった。カーテンにしろ、ウッドデッキにしろ、実物を見ないことにはどうしようもない。夫と2人で話して、それぞれのショールームに行こうと決めた。

それぞれのショールームをネットで調べると、ウッドデッキの部材があるメーカーのショールームは完全予約制だった。一方、カーテンのショールームは予約についてホームページ上で特に触れていなかった。まずはウッドデッキの方を予約し、カーテンは念のため電話で予約しなくても大丈夫か聞いてみた。電話に出てくれたカーテンのショールームのスタッフは、予約必須ではないが週末は混みあうので、できれば事前に来社予定の日時と人数、お名前を教えてほしいと言われた。ウッドデッキのショールームへ行く日の翌週を伝え、結局は予約したような形で電話を切った。


エクステリア系の部材が揃っているショールームは非常に少ない。都内で唯一揃えてあるショールームは家から1時間かかる場所にあった。予約した当日はかなり強い雨が降っていて、私も夫もテンションがダダ下がりだった。それでも行かないわけにはいかない。完全に仕事のような心持ちでショールームに向かった。

ショールームでは手指の消毒、マスクが必須で、打ち合わせ用のテーブルは真ん中に透明の仕切り板が設置されていた。同時に入るお客さんの人数も絞られていて空いているし、安心してしかも快適に見学することができた。

ネットからの予約では日時だけでなく何を見たいかなどの希望も入力できたのである程度は伝えてあったが、担当してくれた方に改めて状況を説明した。建築中で施工業者も施工場所も決まっていること、提案された部材の確認がメインで来たこと。

家の図面と私たちの説明を聞いた担当の方は一番最初に衝撃の事実を教えてくれた。

「確認をご希望いただいている部材ですが、こちらはベランダへの施工を前提に作られておりません…。」

…ファッ?

「業者さんによってはベランダでも施工してくれるところがあるかもしれませんが、メーカーが決めている使用用途とは異なるので保証の対象外となってしまいまして…。」

……ファッ??

「ベランダ向けの部材ですと、こちらになります。ただ、そうすると選べるカラーが5種類から3種類になります…。」

………ファッ???

どういうことだどういうことだってばよシゼンさんよ。内心、舌打ちものではあったがショールームの担当さんには関係ないし、むしろこのタイミングで教えていただけて本当に良かった。気持ちを切り替えて、とりあえずベランダ向けだという部材を確認させてもらった。一応、最初に希望していた部材も一緒に見せてもらう。手触り感にほとんど差はない。それならベランダ用でも良いかと思ったが、困ったのはベランダ向けの商品にはカタログで見て候補にしていたカラーが存在しないことだ。そのカラーを選んだ理由に、日光の熱を軽減できる特殊な塗料を使用しているという説明があった。暑い時期に少しでも快適にベランダ遊びができたらいいなと思って選んだ色だった。それが使えないとなると、この部材を選ぶ意味が無くなってしまう。どうしよう。

とにかく、どういうつもりでベランダ用じゃない部材を提案したのか問い詰め確認しなくては話が進まない。ショールームの方がおっしゃるように施工自体はできるのかもしれないし。施工に関しては自分たちで建築会社と相談することにして、担当の方に勧められるままベランダ用の部材のカタログを持ち帰ることにした。ご用意するまでの間、よろしければ自由にご見学ください。と言われたので遠慮なく見学させてもらう。

ショールームの中には門柱や宅配ボックスなどが一式セットになって施工事例としてたくさん設置されていた。見ごたえがある。その中には今日見たウッドデッキもいくつかあった。やっぱり最初に候補にしたカラーが一番よく見える。ベランダ用の部材のカラーも展示されていたが、あまり興味をもって見ることができなかった。

外構の希望には宅配ボックスを入れていなかったが、ずっと気になっていたのでこのショールームで実物を見させてもらえたのは良かった。実物は存在感が想像よりひとまわり大きい。欲しいけど、小さな家にこの大きさの箱が置かれるのはかなり圧迫感が出そうだ。設置したい!とはならなかった。

自由にご見学していると、担当の方がやって来てカタログの準備ができました、と言われた。一通り見たいものは見ることができたのでカタログを受け取り、ショールームを後にした。

ショールームを見学した週末が終わり、休み明け早々にシゼンさんへ『提案された部材はベランダで使えないらしいんですけどどういうことですか?』とメールした。なかなか回答が来ず、悶々と一週間ほど過ごしてから1度催促したが確認します、の返信だけで結局詳細はわからず。しびれを切らした私は夫にお願いしてシゼンさんへ電話してもらった。結果、ベランダがまだできあがっていない状態での見積もりだったため、使える部材がはっきり分からないまま提案という形の見積もりだったことがわかった。しかも外構業者からはベランダ用の部材の見積もりも提示されていたらしい。シゼンさんが気を利かせてカラーも豊富で機能も良いならこっちだろうと片方の見積もりだけ私たちに見せていたのだ。そういう事情であれば仕方ない。ベランダができあがったら業者に現地を調査してもらい、最初の提案通りの部材が使えるか、ベランダ専用にしないと施工できないか連絡する、とのことだった。これもまたそういうことであれば仕方ない。おとなしく結果を待つことにした。

もやもややきもきと待ち続けて2か月。ようやくベランダが完成し、外構業者の現地調査が行われた。結果は、ベランダ専用の部材しか使用できない、とのことだった。覚悟していたとはいえ、ガーン。まぁ仕方ない。3種類の候補から「暗いのはいや」、「日に当たり続けたら多少色が薄くなる」「あまり明るい色は汚れが目立つ」という消去法でカラーを決定した。室内の床の色とは違いがあるが、リビングと地続きに見えるような誂えにしたいとはあまり考えていなかったのでベランダはベランダとしてベストなものを選んだ。


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家づくり記録 目次① (1)~(10)1度目の検討 - star_of_bba’s diary
 家を作ろうと決めたきっかけから家づくりを1度諦めるまで。

家づくり記録 目次② (11)~(23)建築会社決定 - star_of_bba’s diary
 1度諦めた家づくりに再トライして建ててもらう会社を決めるまで。

家づくり記録 目次③ (24)~(32) 建築開始 - star_of_bba’s diary
 家を建ててもらう会社が決まり、土地の購入から建築工事の開始まで。

家づくり記録 目次④ (33)~ 完成 - star_of_bba’s diary
 工事の始まりから完成まで。