star_of_bba’s diary

甲状腺、卵巣と立て続けに手術したのち遊び歩いてます。

本を作る(16)文フリ参加レポ

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前回の続き↓

本を作る(15)ポスター、帯完成 - star_of_bba’s diary


(1)はこちらから↓
本を作る(1) 20代みたいなノリ - star_of_bba’s diary



当日は設営ボランティアに参加するため5時半に起床。そこそこ遠方だし初心者だし、そこまでしなくてもいいかなという気持ちもあったが、やってみないと気が済まない性分なのでやってみることにした。前日、久しぶりの友人と会ってベロンベロンで帰ってきた夫もなぜか一緒に起きてくれた。2階に上がり、私は朝ごはん代わりに昨日買ったスコーンと紅茶をいただく。おいしい。

紅茶をゆっくり飲んでから夫に見送られ出発。すがすがしい空気。手持ちにした文庫本を入れたリュックがなかなか重い。無事に駅についてスムーズに乗り換えをこなし、集合時間の少し前に会場に到着できた。出だし好調。


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検温と手の消毒、アプリの確認を行ってスタッフの目印としてシールをもらい胸のあたりに貼る。文フリ運営の代表から設営の説明を受け、設営スタート。会議室にあるような長テーブルを荷台から降ろしてひたすら並べていく。テーブルが並んだら今度はパイプ椅子をひたすら並べていく。体を使う作業が続いた。「文フリ」という名前のイベントだけあって参加される方も文系な感じの方が多く、慣れない力仕事に一生懸命な様子がとても微笑ましかった。みんなのがんばりで想定よりずっと早く会場の設営が終わった。


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その後、少し早めに開始した参加サークルの方たちの入場受付も手伝わせてもらった。いっちょまえな顔で「ドウゾー」とか言って検温したりcocoaアプリの表示お願いしまーすとか言ったりするの楽しかった。

受付は2人1組でやっていたのだが、人が切れたのを見計らって順番に自分のブースの準備を進めた。先に相手の方に準備してもらいに行き、交代で私が準備し、急いで戻ろうとしたらもう大丈夫みたいです、と相手の方がお知らせに来てくださった。よかったらこれどうぞ、と今日の配布物までいただく。ありがたい。急いで受付に戻ることだけ考えていたのであ、あ、ありがとうございます、とただもらうだけになってしまった。ダサい。

自ブースに戻り、準備の続きをして整える。隣のブースの方たちも登場。隣は2人でいらっしゃった。WEBカタログの情報が少なくてどんな怖い人が来るんだろう…と不安だったので感じよく挨拶をしてもらってほっとする。

ブース完成。


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実物として置く本は「家建てた」の文庫だけだったのでスペースがスカスカになるんじゃないかと不安だったがそんなこともなくいい感じにできた。

ここまでで開場まで残り30分を切っていた。お腹が空きすぎている。こんな状態で夕方までもたないぞと慌てて階下にあるタリーズへ入った。幸いすぐに空席が見つかり、サンドイッチとカフェラテを食べることができた。急いで食べながらツイッターにDMが届いていることに気付く。見ると、はなげっちょさんから刊行おめでとう&楽しんでね、というメッセージが届いていた。この人はいっつもいっつも最高のタイミングで最高の言葉をくれる。なんの見返りもなく。会ったことないから実在してないのかもしれない。神様なのかもしれない。

泣きそうになったがあっ時間と現実に引き戻ってトイレを済ませて自ブースへ帰った。開場まで残り2分、代表の方がマイクを使って挨拶しているところだった。間に合ってよかった。

朗々と話していた代表が「現在、すでに400名並んでいるそうです。列の整理をしているスタッフから早く開けろ、と無線が入ったので10秒早いですが開けます!」と宣言。拍手に会場が響き渡る。この時点でもう楽しい。楽しいぞ。

私のブースは入り口から奥まったところだったのですぐには人が来なくてもしかして一冊も売れないんじゃ…と不安になった。近くに人気サークルがあり、みんなまっすぐそこを目掛けて歩く。あっという間に行列ができていた。すごいなぁ。

そのうちぽろぽろと人が足を止めて見てくれるようになった。にこにこお愛想振りまきながら試し読みだけでもどうぞ、とチラシを手渡す。

しばらくするとまっすぐこちらを目指して来てくださる方がいた。試し読みをお渡しする。見本見ていいですか、とたずねられもちろんですどうぞどうぞと答える。少しパラパラをめくってから、2つともください、と言われた。あ、、、ありがとうございます!!

日記本の方はこちらのQRからどうぞ、とご案内しつつ文庫本のお代を受け取って本を手渡す。ありがとうございます。と言うとツイッターいつも見てます、と言ってくださった。日記もずっと読んでました。終わっちゃって残念です、とも言ってくださった。おおお。。ありがたすぎる。。。何度もぺこぺこ頭を下げてお礼を言った。

売れた。なんだこれ。なんだこの嬉しさ。え、やば。うれし。やば。頭の中の語彙が消失する。目に涙が滲んだ。中年の涙腺はしょうもない。こんなに嬉しいものだとは。

そのあともツイッター見てきました!と言って下さる方がいたり、自分も家買おうと思ってて…と言う方がいたり(参考になるのか…?ごめんなさい…)。見本をパラパラめくって口絵ページの家の写真を見たらおっ、という顔をしてそのままお買い上げくださる方もいて本当に嬉しかった。

しばらくして夫が来た。ちょろっと顔を見せに来てくれてから、ちょっと回ってくるね、と言い置いて離れていく。存分に楽しみたまえ。

見てきた、と言って夫が戻ってきてくれた。こんなのあったよ、などと話す。夫に店番をお願いして取り急ぎ絶対手に入れたいサークルだけ行った。こだまさんの久しぶりの新作を手にし、名乗って差し入れですと言ってお菓子を押し付けてぺこぺこと戻った。あこがれの作家さんに会えた緊張と、こんな私に話しかけられてもきっと他にもたくさんこだまさんに会いたい人とこだまさんが会いたい人がいるし、という気持ちから駅伝選手みたいなスピード感で去ってしまった。でも会いたいと思って会えて、渡したいと思ってたものまでちゃんと渡せたので満足。

夫のところに戻り、二人で店番。しばらくしたらまたこちらを目指して来てくれた方がいた。まんぷくたぬきです、と名乗っていただく。おおー!どうもどうも、いつもお世話になっております!とここでもまたぺこぺこ。

売り切れる前に来られて良かったです、と言いながら差し入れまでいただく。わー。ありがたすぎる。写真撮ってもいいですか?と聞かれて夫とブースに並んでるところを撮ってもらった。ありがとうございました。とお礼を言い合ってお別れした。いい子だなー。

夫が二巡めに出発してしばらくするとまんぷくたぬきさんが戻ってこられて、あの、これ、趣味でやってるので良かったらもらってください!と先ほど撮った写真のチェキをいただいた。えー!ありがとうございます!!うれしい!喜んでチェキを見たら夫がわざとの白目で写ってた。こいつほんと最低だな。

ありがたいことだらけだなぁ。と考えながら店番していると、隣のサークルの方から声を掛けられて試し読みのチラシをお渡しした。へー、リンクツリーってこうやって使うのかぁ、という声が聞こえてくる。おお。試し読みだけじゃなくそこからQRコードまで読み取ってくれてるのか。ありがとうございます。少ししたらそのサークルの方が2冊お買い上げいただいた。わー。ありがとうございます。

まんぷくたぬきさんが去って少しすると夫が戻ってきた。チェキもらったよ、と見せる。わぁ、すごいね。しばらく二人でまた店番をしながらお喋り。人がひっきりなしに通る。偵察で見に来た前回の5月開催とは比べ物にならないくらい混んでいた。すごいなぁ。

夫と交代で今度はもう少しじっくり会場を回る。東京で豆花を食べられるお店の本があったが売り切れで買えなかった。くそう。他にも気になっていたブースを回りつつ目に留まったブースでも買い物する。楽しいけど自分のブースが気になってしまって前回みたいに一個一個じっくりは回れなかった。この辺は課題だな。

戻るとこだまさんがちょうど本を買いに来てくださっているところだった。きれいにできて良かったですね、と言ってもらえる。ありがたい。こだまさんが去ってから夫に今のがこだまさんだよ、と教えた。えー、そうだったのか。と夫。鬼さんですか、と言われけど名乗られなくて誰かなと思ってたと言う。ちょうど私が戻ったタイミングで良かった。

本はと言えば続々と売れ、なんと夕方には残り三冊になった。荷物減らしたいんだけどな…完売したいな…と思いつつ、「残り3冊」とポップを書いてみたりツイッターで呟いてみたりしたが振るわず。無念。


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終了15分前に片づけを始めた。あらかた荷物は段ボールに詰め込み、着払いで発送。宅配便って本当に便利。帰りは有楽町で降りてはしごのだんだん麺とシュウマイと餃子で打ち上げし、FreshMEETの豆花で二次会し。腹が減りすぎてシュウマイしか写真撮ってない。


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疲れた体にはしごの料理が染み渡った。おいしかった。

帰りの電車では熟睡だった。前日荷造りで寝たのが1時過ぎだったし、それで5時起きしてるし、興奮してあんまりちゃんと寝られなかったし。よくがんばった。えらい。

帰ってお風呂に入ってしっかり温まり、早めに寝た。本当に充実した1日だった。来てくださった方、応援してくださった方、本当にありがとうございました。


◎◎◎

会場にいらっしゃれなかった方もkindle版でしたらこちらからお買い上げいただけます。文庫版よりちょっとお得です。日記は特典として丸々一か月分新しい日記を収録していますのでそれもそれでちょっとお得です。良かったら読んでください。

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▼もう1回だけ、感想戦的なものを続ける予定です。

www.ribbons-and-laces-and-sweet-pretty-faces.site