star_of_bba’s diary

甲状腺、卵巣と立て続けに手術したのち遊び歩いてます。

父を送る webあとがき

およそ一年かけて書いてきた父親との最期の半年間が、今週の公開でようやく最終回を迎えた。

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父親の車を親戚に譲るというタスクはまだ残っているものの、後処理のほうも去年一年かけてようやっと落ち着いた。
夫から『行動力の化身』『人の心がない』と評されている、なんでも即決してブルドーザーみたいにすべてをガシガシと押し進めるせっかちな私でも、落ち着くまでに一年かかってしまった。・・が、おそらく一年は早いほうだと思う。それくらい大変で、それくらい時間をかけて大丈夫なものだから、皆は安心して自分の心と体を守りながらやれることを少しずつやってほしい。いやぁ、しんどかった。

今回、親の死をコンテンツにしたのは「こんなに大変なこと、みんなも知ってたほうが絶対いい」と思ったから。他人事としか思えなくていい、とにかくチラッとでも体験談を覗き見ていれば少しは備えになるはず、なってくれ、と願って書き続けた。
ただし『私の場合』を書いただけで『みんなも親を看取るときが来るんだよ』と言うつもりも『みんなも親を看取ったほうがいいよ』と言うつもりも一切無い。いろんな人がいていろんな事情がある。それは他人には絶対に計り知れないことで、あなたの決めたことが10000000000000%あなたの正解なのは間違いない。なにか決めなくてはいけない時を迎えた際に、サンプルデータとして私の体験を少しでも思い出してもらえたらすごくうれしい。

読んでいただき本当にありがとうございました。しんどかった気持ちを文章にしてなぞる作業は想像以上になかなか大変な作業でしたが、どうにか形にすることができたのは読んでくださった方の感想や「いいね」ボタン、「スキ」ボタンのおかげでしかありません。本当に本当に、ありがとうございました。

書き下ろしの後日談を載せて本にしたものをboothで通販しています。kindleに電子版もあります。他にもいろんな体験記を書いているので、よかったら覗いてみてください。

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