star_of_bba’s diary

甲状腺、卵巣と立て続けに手術したのち遊び歩いてます。

家づくり記録(42)すったもんだ金消契約①

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【前回までのあらすじ】
カーテンが決まった。 www.ribbons-and-laces-and-sweet-pretty-faces.site


ご近所の横暴にもめげずカーテンを決めた私たち。次々と起きる色んなことに思うところはあれど工事はどんどん進んでいき、とうとう金消契約の約束の日がやってきた。

シゼンさんの見込み違いで役所の手続きの1週間後に契約するはずだったのが早まり、当日は役所で手続きをして書類をもらったその足で契約に向かうことになった。万一契約に遅れては大変だし、役所の手続きに不備があってもまた大変だ。フクミミさんとの約束時間より10時間以上前に役所へ向かって手続きを進めることにした。

眠い目を擦りながら電車やバスを乗り継ぎ、目指した役所にようやく到着。館内に入り、必要な手続きの用紙が置かれてる場所をすぐ見つけて取り出し書いていく。案内係の男性が近づいてきて私の書いている用紙を見てこの手続きですか?それならここに書いて、それからここにも書いて、終わったらあそこの番号札を取ってください、と話しかけられた。はい。ありがとうございます。

言われた通りに書類を数種類書いてから番号札を取る。すぐ呼ばれた。書いた書類をすべて提出する。書類を受け取った窓口の方に、この住所だと…新築ですね?と聞かれ、ほんのちょっぴり胸を張るような気持ちではい、と答えた。そんな私の気持ちにはおかまいなしに窓口の方は話を続ける。うーんと、そうすると、○○証明書は今日お持ちですか?

…はい?○○しょうめいしょ…?

窓口の方の説明は続く。この住所だと、事前に○○の手続きが終わっていないといけないんです。それが終わってるか確認できないと、今日出していただいた手続きは受付できないんですよ。○○手続きが完了してから数日後に証明書を出すので引き取りに来てもらうはずなんですけど。受け取ってないですか?


○○手続きについては私ももちろん調べていた。その手続きが終わらないと金消契約に必要な書類が出せないことも分かっていた。だからシゼンさんに事前に確認していた。○○手続きをやってから書類取りに行く必要があるみたいなんです、と説明し、○○は私たちでやらなくちゃいけないですか?と聞いていた。シゼンさんは、その手続きはもうナチュラル社で終えてるので大丈夫ですよ、と教えてくれた。なんだかんだ言いながら、やることはちゃんとやってくれてるんだと安心したのはつい数日前のことだ。それがなんでこのタイミングで引っかかるんだ。

○○手続きは建築会社に任せていまして、たぶん証明書も建築会社が持ってると思うんです、と藁にも縋る思いで役所の窓口の人に説明する。あー。そうしたら、その建築会社の方に持ってきてもらうとか、ですかねぇ…?と窓口の人。どうあっても証明書を出さないとならないらしい。困り顔を続けていると、平日だったら○○手続きの担当の課に電話して手続きが完了してるか確認できるんですけど、今日は担当の課が休みなんですよ。だから証明書を見せてもらえないと確認できなくて。と窓口の人がより詳しく説明してくれた。それは分かったけど。でも。そんなこと役所のホームページに何にも書いてなかったのに…。ていうか手続きが完了してるかどうかくらいオンラインで共有できませんかね…。

役所の人にも言いたいことはたくさんあったが、とにかくまずはシゼンさんに連絡だ。夫と2人で一旦役所を出て近くのベンチに座った。それにしてもやっぱり早めに来て良かった。もしシゼンさんが忙しかったとしてもナチュラル社の誰かしらが来てくれるだろう。最悪、私たちがナチュラル社に取りに行ってもフクミミさんとの約束の時間には十分間に合う。

シゼンさんはすぐ電話に出てくれた。さすがに金消契約の当日、朝早い電話は何事かと思ったのだろう。挨拶もそこそこに今役所に来てるんですけど、と説明を始めた。○○証明書が必要だそうなんです。もう手続き終わったっておっしゃってましたよね?

…○○しょうめいしょ…?とシゼンさん。おっ。私たちが窓口で聞いた時と同じ反応だぞ。

手続きが終わって数日したら発行されるものらしいです。と付け加えるとシゼンさんが一度確認します、と言って電話を切った。嫌な予感しかしない…。

数分後、シゼンさんからの折り返しが来た。


「○○証明書は…手元に無いですね……。」


うん。そんな気はしていた。完全にお仕事モードになっていた私は、外堀から埋めていく。

私「え。それって私たちが取りに行かなくちゃいけないものだったんですか?」
シゼンさん「いえ…こちらが取りに行くもので…」
私「え。○○手続きってもうだいぶ前に終わったとお話ししてませんでしたっけ?」
シ「……いや、でも、そんな証明書が必要だなんて初めて言われました!!」
私「え。それって同じ地域の前例あるんですか?」
シ「いや…同じ地域だったかな…」

責めてても状況が変わるわけでは無いので、今日はとりあえず契約手続きだけさせてもらって、明日一番に必要書類を取りに行って届けるということじゃだめでしょうか。と提案した。シゼンさんがそれしかないですよね…と頷きつつ、とりあえずフクミミさんに連絡を取ってみるとのことでまた電話を切った。

数分後、再びシゼンさんから電話。フクミミさんと電話がつながらなかったそうだ。僕この後打ち合わせに入ってしまうのでまたかけ直します、と焦った様子でそれだけ言って電話は切れた。

夫がせめて俺たちでやれることはやろう、と言い、こちらからもフクミミさんに電話を掛けた。シゼンさんの言った通りつながらなかったが、少ししてフクミミさんから折り返しの連絡が入った。今度は夫が事情を説明してくれた。さっきシゼンさんに提案したように、必要書類だけ後出しで何とかしてもらえないでしょうか?と相談する。フクミミさんがちょっと確認します、と言って一度電話を切った。シゼンさんよりは何とかしてくれそうな気がする。

ダメもとでもう一度役所に入った。そんな書類が必要だったなんて聞いてないこと、どうしても今日書類が必要なことをヘコヘコと説明するが、窓口の方はホームページには当日発行できない場合もあると書いてあるので…と気の毒そうな顔を浮かべつつ鉄壁の守りだった。役所はこうじゃないとねっ。じゃぁせめて、ということで明日の朝イチで手続きしてくれないかと交渉する。それだったら大丈夫ですよ、と請け合ってもらえた。最善は尽くしたと思うしかない。

これでもうやれることは無くなった。役所をすごすごと退出。近くにあった喫茶店に夫と入り、どうしようか…?と相談する。今日金消契約できるとしても約束の時間までたんまりある。もしできない、となったらさらに時間は余る。…海でも行く?と夫が言った。ちょっと笑ってしまった。
色々考えたがどこか出かけるにはちょっと体力的にキツい。おとなしく一度家に帰ろうということで話がまとまった。はーあ。と言い合いながら電車に揺られていると、夫の携帯にフクミミさんから電話が。電車の中なのでかけ直します、と言いかけた夫は、2言3言会話して電話を切った。なんとかしてくれるって。だから今日の契約は中止しないって。

よ、、、

よかったぁーーーー。

ホッとした。フクミミさんがなんとかしてくれると言うのならそれはきっと大丈夫なのだろう。ようやく安心できた。よかったよかった。

にこにこと家に戻り、いつもの休日のようにごろごろ時間をつぶす。夫に、フクミミさんにお詫びの菓子折りとか、持って行った方が良くない?と声を掛けた。夫も、俺もそう思ってたと答えてくれた。何がいいかな。駅の近くのあの辺の商店街で見繕おうか。それなら少し早めに出ないと。話し合いはサクサクと進み、気持ちを新たにして約束の時間より早めに再び家を出た。



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家づくり記録 目次① (1)~(10)1度目の検討 - star_of_bba’s diary
 家を作ろうと決めたきっかけから家づくりを1度諦めるまで。

家づくり記録 目次② (11)~(23)建築会社決定 - star_of_bba’s diary
 1度諦めた家づくりに再トライして建ててもらう会社を決めるまで。

家づくり記録 目次③ (24)~(32) 建築開始 - star_of_bba’s diary
 家を建ててもらう会社が決まり、土地の購入から建築工事の開始まで。

家づくり記録 目次④ (33)~ 完成 - star_of_bba’s diary
 工事の始まりから完成まで。