star_of_bba’s diary

甲状腺、卵巣と立て続けに手術したのち遊び歩いてます。

本を作る(6)9割完成、価格に悩む

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前回の続き↓
本を作る(5)タイトル決定、表紙カバー案 - star_of_bba’s diary

(1)はこちら↓
本を作る(1) 20代みたいなノリ - star_of_bba’s diary


引き続き表紙とカバーの作成。書店で売られている本のように裏表紙にバーコードを載せるため、同人誌用にバーコードを発行してくれるISDNというサイトでバーコードを取得した。さらにカバーの折り返しに載せる著者紹介、裏表紙に載せる本の紹介なども自分で書いてそれっぽく入れた。ほぼ完成したところでセブンイレブンのネットプリントを利用して現物をチェックすることに。ここでちょっと躓く。セブンイレブンのネットプリントは紙のサイズとデータのサイズが合っていないと、紙のサイズに合わせて拡大or縮小されてしまうらしい。印刷してみたら拡大されて文庫サイズじゃなくなっていた。無念。

仕方ないのでPDF化したデータの印刷メニューを使ってA3用紙へ原寸大で印刷する設定でもう一度PDFへ出力した。これでA3サイズのPDFが完成したのでネットプリントにもう一度アップロードする。今度はうまくいった。うまくいったが、ここで2つめの躓き。トンボとかトリムマークとか呼ばれるようなガイドの線をつけずに印刷してしまったので、どこからどこまでが原寸サイズか分からなくなってしまい、紙を文庫サイズに切り取るのに一苦労した。それでもどうにか切って手元にある文庫本にカバーをかけてみる。おお。それっぽい。表紙の画像が荒かったり画面で見ていたより文字のポイントが大きく見えたりしたので微調整して再度印刷。今度はちゃんとトンボを付けて印刷しようと思ったところでまた躓く。なんとGIMPはトンボがA4サイズで固定されていることが判明。これは画像のキャンバスサイズをA3に広げ、レイヤーを足して表紙やカバーの外枠に沿って線を引き、なんちゃってトンボを作って解決した。レイヤーとかキャンバスとか書くの、それっぽくてちょっと興奮するな。

作り直したカバーはなかなかいい感じだった。夫に見せてちょこっとアドバイスをもらい、もう一度修正。たぶんこれで校了。カバー下表紙は文字の位置と大きさだけ修正した。こちらもこれで校了の予定。

ここにきていよいよWordに書いていた本文をPDF化した。今まで仕事でWordを使わざるを得ない場面では毎回使いにくさに四苦八苦し、このソフトが存在する意味が分からず呪詛を吐きまくっていたが、今回初めてWord、やるじゃん…と思えた。何百ページあってもページの行き来がしやすく、あまり重くならない。文字の全角半角を一気に揃えられる。校閲機能のおかげで誤字を何個も見つけることができた。…やるじゃん、Word。

PDF化した原稿を見たらかなり本に近づいていてグッときた。パラパラと眺めて文字化けしてないかチェックする。画像を挿し込んだところに変な線が出てしまっていたので画像を作り直してもう一度挿入した。PDF化し直して再度チェック。今度はうまくいった。ザっと見た感じ文字化けも無さそうだが、ここはもう少しちゃんと見ようと思う。これで本文、表回り、奥付、扉が一応完成。あとは口絵ページとしてカラーで写真を載せたいのでその原稿を作るだけだ。

カバー、口絵とやりたいことにつられてモリモリと原価が上がっている。文フリにいくらで出品しようかずっと悩んでいる。同人誌の値段のつけ方を検索してみると総ページ×10×0.8~10円で計算するという考え方が出てきた。今回私が作る本は300ページを超える。この考え方で価格を決めたとして、聞いたことも無い人が書いた文庫サイズの本を2~3,000円も出して買う人なんているだろうか。私なら絶対買わない。

ページ単価ではなく費用の総額を印刷した本の部数で割って価格を決める、というアイデアもあった。私がやりたいことを詰め込んだ価格で計算すると、この計算方法でもゆうに一冊1,000円は超えてしまう。私だったら文庫サイズの本に1,000円なんて出せない。

趣味の世界だからある程度の持ち出しは覚悟しているが、もし今後も本作りを続けていきたいとなった時に持ち出しがあまりにも多くなっていたら、資金が原因で続けたくても続けられなくなってしまうと思う。できればそれは避けたい。この辺のバランスが難しい。

今のところ、基本料だけを基準に価格を決める方向で考えている。オプションで別料金になる部分、今回で言うとカバーとか口絵や出店に関わる費用は趣味の範囲としつつ電子版も出して微々たる回収を狙う、というのが落としどころかな。

緊急事態宣言は延長されてしまったが、大変ありがたいことに5月の文フリは多少の制約を追加しつつも開催が決まったようだ。事務局の方は連日難しい判断を迫られる状況にさぞ疲弊されていることだろう。本当にありがとうございます。おいしいものたくさん食べてほしい。

初めての文フリ。かなり楽しみだ。しっかり偵察するぞ。


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